巨人の秋広優人選手と大江竜聖投手がソフトバンクの砂川リチャード選手との2対1のトレードが成立し、1週間が経過した。今年のプロ野球界を驚かせるトレードであったが、巨人は直前に岡本和真選手が右肘靭帯損傷の怪我で戦線離脱し、戦力ダウンが余儀なくされた感があり、右の大砲を必要としていたのかもしれない。そんな巨人に再び球界を驚かせるトレード第2弾はあるのか?
トレードに出される可能性がある選手は?
まず、第一に考えられるのは
小林誠司捕手
小林は昨年まで今季からメージャーに移籍した菅野智之選手とバッテリーを組み、活躍してきた。しかし、今季は5/24に一軍に初めて登録されたが、1度も公式戦出場はない。それどころか、シーズンOFFから今季ソフトバンクから移籍してきた甲斐拓也選手との人的補償の相手として指名されるのではないのかと噂されるほどであった。実際は伊藤優輔投手を指名し、小林との捕手同士のトレードには至らなかったが、現時点で巨人の捕手は甲斐以外に大城や岸田など1軍枠には飽和状態のため小林が出る場面がない。
トレードが考えられる球団は?
まず、考えられる球団として捕手に困っているチームである。
ソフトバンク
ソフトバンクは4月の戦いを見る限りでは捕手に関して悩んでいるような戦いぶりが見られたと考えられる。ソフトバンクは黄金期を支えた甲斐の抜けた穴として、リード面や打撃面で昨年までと比べて見劣りする試合が多く見られた。今季は嶺井博希選手が主に出場しているが、ソフトバンクが嶺井だけでは足りないと判断した場合、小林の獲得を希望する場合がある。
東北楽天
楽天は堀内謙伍選手という打撃が好調な捕手がいるため、一見困っていないように思える。しかし、まだ経験が浅く1年間任せられるかどうかは不透明であり、控え捕手の太田や田中で3人で任せているのが現状である。ここに若手育成目的で小林を必要と判断した場合、獲得に名乗りを上げる可能性は十分にあると思われる。
トレード相手は?
現段階ではソフトバンクより、楽天の可能性が高いとの報道もあり、名前が挙がっているのは楽天の島内だ。実績があり、2021年に打点王を獲得したという輝かしい経歴もあるが、本当に巨人が必要としているのか。現在の巨人は外野手に若林、キャベッジ、ヘルナンデスの他、控えに重信、浅野など飽和状態である。また、そこに2軍で調整中の丸や長野が帰ってくるとしたら外野手の島内の獲得の必要性がなくなるため、わからない状態だ。
時期や他のトレード候補選手は?
結局、トレードは双方の同意でwin-winの関係でないと成立しない。そうなると今の巨人がトレード期限までに成立するとしたら、更にチームの順位が下がり借金地獄から抜け出せない時と考えられる。また、トレードが小林でない場合、次に候補に挙がっているのが今村信貴投手だ。今村も伸び悩んでおり、ローテーションを1年間守れるかは未知数である。ただ、年齢的にもう一花咲かせられる実力はまだあると思うので、投手で悩んでいる球団があれば小林より今村の方が出される可能性が高いと考えられる。今後の展開を見守っていきたい。