90年代にアイドルデビューし、芸能界で活躍した広末涼子氏が先日、高速道路で交通事故に遭い、搬送先の病院で看護師に傷害行為を働いたとして警視庁に逮捕されました。当初は薬物使用を疑われ、検査も行われたものの陰性でした。陰性であることがわかった以上、何らかの精神疾患による影響で事故、そして看護師に傷害行為を働いた可能性が強くなりました。今後の責任能力の追及の動向も注目されるが、この事件により看護師界で悩みとなっている『ペイハラ』が明らかになりました。
ペイハラとは?
医療界、特に看護師界で問題となっている『ペイハラ』とは『ペイシェント・ハラスメント』の略である。患者さんから暴言・暴力・セクハラを医療関係者側(医師・歯科医師・薬剤師・看護師・歯科衛生士・医療事務などのスタッフ)が受けたものが該当する。
ペイハラによって起きる重大な問題は?
ペイハラによって起きる医療側の1番の問題は
スタッフの退職
である。退職まで行かずとしても、休職も含む
スタッフの人員不足
が問題となっている。
ペイハラへの対策は?
ペイハラに関してはスタッフ側の問題ではなく、患者側の暴言・暴力行為の問題なのでいつ起きるのかがわからない。また、その医療機関に来院している患者の質が大きく関係しているため、ペイハラの起きやすい医療機関へスタッフの入職の減少が大きく影響しているのではないか。
・ペイハラを受けたスタッフを該当患者から外す
・労働災害保険の充実
などの工夫が必要であると思われる。
ペイハラが発生する前に医療機関が出来ることは?
実際にペイハラが発生してからでは後の祭りであることが多い。
医療機関側が出来ることとしては
・定期的なスタッフとのカウンセリング
・ペイハラに関してリスクがあると思われる方への対策およびミーティング
こういった予防対策を行うことが、スタッフの退職または休職の軽減につながるのではないのかと考えられる。また、このような事故が起きる前の早期発見が良い医療機関につながるための一歩であると考えられるため、単に医療の質だけを求める世界ではなくなってきたと考えられる。
現在は突如、従業員が突如辞職する退職代行が増加している。上記の件をしっかり行ったとしても、スタッフの辞職がゼロになるわけではない。大切なことは患者さんもそうであるが、スタッフに関してもメンタルのケアを定期的に行い、問題に対して早期に対策を立ててあげることである。