2025年4月13日から大阪で開催されている万博は連日の混雑で賑やかである。そんな中、蚊のような小さい虫が会場で目撃されている。どうやらその虫はユスリカのようだが、人間にとって本当に害はないのか。
ユスリカとは?
揺蚊(ユスリカ)は川、池など淡水域に生息しているが、蚊のように刺すことはない。また、川や用水路の近くで蚊柱のように生息していることがよくある。分類としてはハエ目のユスリカ科に属するハエの仲間である。
万博会場で特に多い場所は?
ウォータープラザの水辺を周辺に
・大屋根リング
・パビリオン周辺
このあたりにユスリカが大量発生しているとSNSでも画像が掲載されている。
対策は?
アース製薬が殺虫剤や殺虫ライトを配布し、対策を立てている。また卵が孵化しないように発泡剤も散布されているという。
また、水辺付近に繁殖しやすいということから、ある程度の繁殖はやむを得ないとの見方も出来る。ほとんどは水中や湿度の高い土の中で幼虫から繁殖後、さなぎ、成虫へと進化するが、成虫後は1日で寿命が尽きると言われている。
ただ、完全駆除は難しいという意見も見受けられる。ある教授は幼虫のアカムシが生存能力が高いため、人の手では完全に駆除出来ないという見方をしている。
注意すべきことは?
ユスリカ自体は害はないが、どちらかというと死骸の方が人間にとって害があるようだ。死骸となった後、ユスリカが潰れて粉末状になった状態で吸い込むと喘息などのアレルギー症状が出るようだ。したがって、アレルギーを持っている人はマスクをするなど対策を取った方が良いと考えられる。
また、日常生活をしていく上で洗濯物を干した後、ユスリカが付着していることがある。川や海辺の近辺にお住まいの方は要注意だ。洗濯物に付着したユスリカに気づかず、そのまま部屋にしまい込んで、ユスリカを潰してしまった場合、死骸となって黄色く染みがついてしまう可能性があるので要注意だ。
大阪万博は今年の秋まで行われる予定だ。これから梅雨入り、そして夏と暑い時期がやってくる。ユスリカは果たして増えるのか?減るのか?